「冤罪」の可能性を証明せよ:AV著作権侵害請求におけるフォレンジック調査の重要性
インターネットの普及に伴い、著作権侵害を巡るトラブルは後を絶ちません。中でも、アダルトビデオ(AV)販売業者から、作品の無断アップロードを理由に損害賠償を請求されるケースが増加しています。発信者情報開示請求によって特定のIPアドレスがあなたの自宅と結びつけられ、「そこからアクセスがあった」という事実だけで、身に覚えのない請求を受けている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、IPアドレスの特定だけで著作権侵害の事実が確定するわけではありません。 「冤罪」である可能性を疑うのであれば、その事実を法的に証明するための徹底した調査が不可欠です。そこで鍵となるのが、フォレンジック調査です。
本稿では、AV著作権侵害請求における「冤罪」の可能性に焦点を当て、アジア危機管理リーガルエージェンシーがフォレンジック調査の観点からどのように対応し、依頼者と弁護士の先生をサポートできるか、3つの観点から具体的に提案します。
1.「IPアドレス=利用者」ではない:冤罪の可能性を科学的に検証する
発信者情報開示請求によってあなたのIPアドレスが特定されたとしても、それは「そのIPアドレスが、あなたの自宅のインターネット回線に割り当てられていた」という事実を示すに過ぎません。その回線を通じて「誰が」「いつ」「何を」行ったかを特定しなければ、実際に著作権侵害を行ったのは誰なのかは不明なままです。
フォレンジック調査は、まさにこの「誰が、何を」を科学的に解明するための強力なツールです。
◯デバイスログの徹底解析:
ご自宅のルーター、パソコン、スマートフォンなどの接続ログや通信ログを詳細に解析します。これにより、問題のアップロードが行われたとされる日時前後に、どのデバイスが、どのような通信を行っていたかを時系列で追跡します。
例えば、問題の時間帯に、該当のデバイスが全く利用されていなかった、あるいは別の場所からアクセスされていたなどの事実が判明する可能性があります。
◯マルウェア感染や不正アクセスの痕跡調査:
あなたの知らない間に、ご自身のパソコンがマルウェアに感染し、遠隔操作でファイルがアップロードされたり、他者にWi-Fiを不正利用されたりした可能性も考えられます。
フォレンジック調査では、不正なプログラムの存在、不審な通信履歴、システムへの不法侵入の形跡などを徹底的に洗い出し、あなたのデバイスが第三者に悪用された痕跡がないかを検証します。
◯通信環境の脆弱性診断:
ご自宅のインターネット環境にセキュリティ上の脆弱性(例:パスワードが容易、古いルーターファームウェアなど)がないかを診断し、第三者による不正利用のリスクがあったことを示唆する証拠を収集します。
これらの調査を通じて、「IPアドレスが特定されたからといって、必ずしもあなたが著作権侵害を行ったわけではない」という科学的・技術的な根拠を確立します。
2.弁護士と連携:法廷で通用する「証拠」をフォレンジックで固める
フォレンジック調査で得られたデータは、単なる情報の羅列ではありません。これらは法廷で「証拠」として提出できる形に加工・分析されることではじめて真価を発揮します。 アジア危機管理リーガルエージェンシーは、弁護士の先生との密な連携を重視し、強力な反証材料を準備します。
◯法廷提出可能な調査報告書の作成:
調査で得られた複雑な技術データを、裁判官や法律家にも分かりやすい専門性の高い調査報告書としてまとめ上げます。
データの収集方法、解析プロセス、結論に至るまでの根拠を明確に記載し、証拠能力を最大化します。
◯専門家証言のサポート:
必要に応じて、フォレンジック調査の専門家が法廷で専門家証言を行うサポートも検討します。これにより、調査結果の信頼性と説得力を飛躍的に高めることができます。
◯相手方主張への反証データの提供:
原告側の「IPアドレス=利用者」という単純な主張に対し、フォレンジック調査で得られた具体的なデータ(例:問題の時間帯に特定のデバイスからの通信履歴がない、第三者による不正アクセスログの発見など)を用いて、直接的な反証データを提供します。
フォレンジック調査は、裁判の専門家である弁護士の先生方が法廷で依頼者の「冤罪」を強く主張するための、客観的で科学的な裏付けとなります。
3.日本企業の海外拠点としての強み:国際的な視点での対応
アダルトビデオの著作権侵害請求は、原告側が海外法人である場合や、無断アップロードが海外のサーバーを経由している可能性もあります。アジア危機管理リーガルエージェンシーは、日本企業の海外拠点としての強みを活かし、国際的な視点から多角的にサポートします。
◯国際的なネットワークを活かした情報収集:
もし不正アクセスやマルウェアの発生源が海外である可能性が浮上した場合、当社の国際的なネットワークを活用し、関連情報の収集や、場合によっては海外の専門機関との連携をサポートします。
◯海外サーバー経由のアップロードの可能性調査:
依頼者のデバイスから直接アップロードされたのではなく、第三者が海外のサーバーを利用してアップロードを行った可能性など、技術的な観点から様々なシナリオを検証します。
◯日本と海外の法制度のギャップへの対応:
著作権に関する国際法や各国の法制度の違いを理解し、日本国内での対応と並行して、国際的な側面からの戦略的なアドバイスを提供します。
アジア危機管理リーガルエージェンシーのフォレンジック調査サポート
身に覚えのない著作権侵害請求は、精神的にも大きな負担となります。しかし、適切なフォレンジック調査と、経験豊富な弁護士の先生方との連携によって、「冤罪」を証明し、不当な請求から自身を守ることは可能です。
アジア危機管理リーガルエージェンシーは、最新のフォレンジック技術と豊富な経験を持つ専門家が、あなたのデジタルデバイスを徹底的に解析し、真実を明らかにします。弁護士の先生方と密に連携し、法廷で通用する強力な証拠を収集することで、依頼者の正当性を証明するための最善を尽くします。
「IPアドレス特定=有罪」ではありません。もしあなたが「冤罪」の可能性を疑うなら、諦める前に私たちにご相談ください。
【お問い合わせ】
アジア危機管理リーガルエージェンシー
https://arms-agency.com/contact/

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